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TAIKAN SAKURA 微発泡生酒 [日本酒(甲信越)]

TAIKANSAKURA.jpgふらりと訪れた日本橋と東京駅の間にある山梨県のアンテナショップ、
富士の国やまなし館 で見つけた、微発泡生酒。

スタイリッシュなボトルとなんとも華やかな桜色。
バーの棚に並べて有ったら、間違いなくリキュールだと思われるでしょうね。
この桜色は、酒の色では無く酵母の色です。
なのでしばらく置いておくと透明な「酒」と桜色の「酵母」の2色に分かれます。
この色は、着色では無くて、山梨県産富士桜酵母と赤色酵母の2種類を使い、
それぞれ分けて2段階仕込んで出来上がる色なのだそうです。
自然にこういう色が出来るものなのですねぇ。

太冠酒造さんの実験作のようで、今回は春限定の4000本の出荷だそうです。
面白いのは、「進化する」をコンセプトにしてQRコードをつけて
携帯電話からのアンケートを募っている事。
次回のクリスマス時期の発売に反映させたい様です。
なかなか面白い試みだと思います。

味は、なかなか本格派。
イチゴシェイクみたいな色合いなので、てっきり甘口と思っていたのですが、
いただいてみてビックリ。柔らかさが有りながら、サッパリした口当たり。
後口にやや甘みを感じますが発泡の効果も有ってか重く感じません。
また、かなり酵母が入っているのに酵母の癖を感じません。
度数が軽い性も有りますが、飲みやすく、それで居て
しっかりと一つのお酒として成立するバランスと個性が有りますね。
なかなか気に入りました。

注意していただきたいのが、開ける時。
買ったときにお店の方が妙に「いきなり開けると吹きますから、少しずつ時間をかけて」
と強調していたのですが、念のため慎重に開けてみて正解でした。
「何処が微発泡だ!」と言いたくなるような強力な発泡性。
少し開けては、置いておき、落ち着いたらまた開けてを繰り返して
完全に開けるまで1時間以上かかりました。これは、強調する訳だわ。

それだけ、発泡性日本酒としては、本格的な造りという事なのですが、
私などは、慣れているので勝手が判りますが、
この色合いとボトルを気に入って初めて買ったような、
あまり発泡性日本酒に慣れていない方などは、
最初は失敗して、噴出させてしまうかもしれませんね。
以前、ある酒店で、やはり発泡性日本酒を売った所、
「中身が噴出してケーキや料理が駄目になった。」とクレームを受けて、
それ以来、発泡性日本酒を扱わなくなった、と聞いたことが有ります。
この辺、商品としてターゲット層と商品の性質にアンバランスがあるかも知れません。

とは、言え、真面目に作られた面白い発泡性日本酒。
世間から、どういう評価を受けるのか楽しみです。

TAIKAN SAKURA 微発泡生酒
(ビン内発酵純米生酒)
原料米:はなの舞  精米歩合:70%
仕込み水:南アルプス伏流水
酵母:山梨県産富士桜酵母、赤色酵母
日本酒度:-20 酸度:3 アミノ酸度:2 アルコール分:9%
(ただし出荷時のデータ。飲んだ感じと一致していません。発酵の進行で変化している可能性大。)

製造元:太冠酒造株式会社(山梨県南アルプス市)
  HP:http://www.taikan-y.co.jp/
購入先:富士の国やまなし館(東京都中央区)
  HP:http://www.yamanashi-kankou.jp/tokyo/
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暴飲暴食

見かけとは裏腹に過激なお酒なのですね。
開栓に1時間もかかるなんて,こおゆうの大好きです。

長野市の酒千蔵野の「川中島・純米にごり生」もそうです。
杜氏の千野麻里子さんから直接に開栓方法について,しつこいほどレクチャーしていただきました。
これは30分ほどで開栓セレモニーが終わりました。

また,私の地元の新潟第一酒造の「越の白鳥・辛口にごり生」これも素晴らしく過激です。
一升びんのものは,キャップカバーを外すだけでキャップが吹っ飛びます。
まさに発砲酒ですよ。そして盛大に噴き上げるのです。

こおゆう傾向にあるものは,キャップに穴を開けていません。
いつまでも瓶内発酵が持続しますし,熟成も楽しめます。

危険!取扱い注意!しろうとさまには,お売りできません!
by 暴飲暴食 (2009-04-21 00:04) 

真秀

暴飲暴食さま

はい、なかなか過激なお酒であります。(笑)
こういうタイプのお酒って、「花めくすず音」を初めとして
幾つか飲んだ事が有りますが、発泡自体も軽めで
色も小豆色素などを利用してつけたものが多いです。
このお酒は、それらと違って真正面から発泡性日本酒として
仕上げられているようで、
見かけのカブキ具合と違って非常に真面目なお酒だと思いました。

その分、発泡性日本酒の問題点?も、しっかり持ってしまっているので
おっしやるとうり「取り扱い」注意な中の一つです。

>いつまでも瓶内発酵が持続しますし

このお酒も、時間と共にドンドン発酵して辛口になりますと言う記載が
ラベルに有りました。
買っておいて熟成させてみるのも面白いかもしれませんね。
by 真秀 (2009-04-21 01:11) 

ソバツユ

日本酒度-20とは!後口にやや甘味とは面妖な・・・

日本酒度は当てにならないものの、其の差は大きかったのですね。
もともと発泡は舌を刺激しますから、辛く感じる感じるはずですね、
しかし開栓してから序々に辛味を増すと云うのも不思議です。

女性を感じさせるスタイリッシュな瓶、いやボトルと言ったほうが、
クリスマスにシャンパン代わりになんて良いですね♪

この味は飲まないことには、わかりそうも無い様子です、でも見つかるかしら?
鍋島を思い浮かべています、あれも凄い発泡でしたもの。

by ソバツユ (2009-04-21 13:55) 

真秀

ソバツユ様

私は、日本酒度は、大体、当てられない(笑)のですが、
発泡感を差し引いても(一旦開栓すると結構、微発泡です)、
-20は、行かないだろうなという味と感じました。
やはり、瓶詰め後、発酵が進んでいるのでは無いかと思います。

>しかし開栓してから序々に辛味を増すと云うのも不思議です。

あ、すいません。これは、開栓前の瓶内熟成の話です。
ビール酵母なんかでも糖分を喰ってアルコールと炭酸ガスを
発生しますので、同じ発酵過程なのでは、無いでしょうか。

おっしやるとうり、クリマスのシャンパン代わりや
バレンタインデーなんかにもイケるかも知れませんね。

私の買ったやまなし館は、東京駅から直ぐ近くですし、
リンクの太冠酒造さんでネット販売もされていますよ。
気が向きましたら、お試しを。
by 真秀 (2009-04-21 22:37) 

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