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吉祥寺、まつや東急吉祥寺店で季節の蕎麦 [蕎麦]

私の贔屓の蕎麦屋の一つが「まつや東急吉祥寺店」。
老舗、「神田まつや」さんの現在、唯一の支店になります。
デパート内なので御昼時などは混雑しますが、時間帯を外すと落ち着いた空気が流れます。
一部の品の有無の差はありますが、味は本店とほぼ同等。多摩在住者にとってはありがたいお店です。

さて、3月3日、桃の節句が運良く日曜日。今日は、季節のお蕎麦をいただきましょう。
IMG_8541.JPG今日の御目当てがこれ。桃の節句の草切りです。
蓬を打ち込んだ変わり蕎麦ですね。
こちらの吉祥寺まつやさんの変わり蕎麦は、
冬至の柚子切り、桃の節句の草切り、桜の時期の桜切りと3種類があります。
以前は、本店同様に3日間程度出ていたのですが、
最近は、柚子切りと草切りは当日の一日しか出していただけなくなってしまいました。
非常に残念ですが、逆に食べにいけるときは、貴重な機会。
張り切っていかなくては。(笑)

混雑も一段落した午後1時半過ぎ。奥の禁煙席に席をいただいて、先ずはお酒。(笑)
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コップ酒は、ちょっと裏メニューですね。
実は、値段同じで、普通の徳利より量が少し多い(笑)ので、冷でよい方はこちらがお勧め。
肴は、定番の焼鶏。二年ぐらい前から「鶏わさ」が無くなったので、こちらを頼むことが多く成りました。
蕎麦屋らしいコクの有るタレに、添えられたレモンと辛子のさっぱり感が美味しいです。

さて、人心地着いたら、御目当ての草切り。
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黒味がかった緑蕎麦に菊の花が美しい。
変わり蕎麦は、量がやや少なめなので、しっかり食べたい方は、大盛りを。
今日は、ちょっと水切りが悪い感じでしたが、草もちのような独特の香りも美味しい。
ほとんど汁は、要りませんね。しっかり楽しませていただきました。

...ふだんなら、これで帰るところですが、今日は特別にもう一品。
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こちらのお店では珍しい、時期限定の品。4月末までの限定春メニュー「芹(せり)のあんかけそば」です。
餡が、まるでベッコウのようできれいな姿です。熱いうちにいただきましょう。
甘みのある卵のたっぷり入った餡に蕎麦が絡んで非常に美味しい。
芹の清涼感の有る香りが絶妙のアクセント。くどくならずいいバランスです。これは美味しい品だ。
あっという間にぺろりと平らげ、残った汁も蕎麦湯で割っていただいてしまいました。
一応、公式には、一日限定20食となっていますが、かなりの人気で私のいた間でも、8食前後でていましたので、実際には、食数は限定されていないかも知れません。
無くなる前に食べていただきたいお勧めの蕎麦です。

季節の蕎麦、2種類、堪能させていただきました。
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大多喜の筍の会in佳蕎庵@小平 [蕎麦]

小平市近辺は、武蔵野うどんの文化圏なせいか、良い蕎麦屋にあまり恵まれなかったのですが、
ここ7~8年ほどで、良い蕎麦屋が随分増えました。

その中でも特に最近、気鋭のお店が、開店して3年目に入った、青梅街道駅近くの佳蕎庵さん。
うどんが無いとお客さんに帰られてしまうような土地柄の中で
いろいろ迷いや、苦労もあったと思いますが、
近くの畑での蕎麦の栽培まで試みる志の高さを保って努力され
メキメキと実力を付け、良いお店に成られました。

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今日は、多摩の蕎麦好き有志が、こちらに集まって、
事前にご主人と打ち合わせて「大多喜の筍を味わう会」。

なお、蕎麦、お料理などは、2週間以上前からサンプルなどを提供して
準備していただいたスペシャルメニューになります。
もちろん、確かな腕で、日頃の品のレベルも大変高いですが、
ふらっと来店して、この内容の物がいただける訳では無いのでご了承ください。

所用で10分ほど遅刻しての到着。既に半数ほどのメンバーがビールをいただきながら一献。
私も追いつかなくては。(笑)
そろそろ、日本酒に切り替える方も出始めたのでカウンターに用意された日本酒を並べてくださる。
おお?気合が入ったラインナップだ!
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先ずは、ビールをいただきながら先附をいただきます。
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板わさ、山葵の葉醤油漬け、モズク酢、キャベツの塩もみに、
シャコとかき菜の酢味噌がけ、直球の筍の土佐煮を加えた6品。
うーむ、これだけで、その気になれば2合はイケます。(笑)

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初蕎麦@練馬:ふる井 [蕎麦]

正月3日、今年の初蕎麦。
お店は、3日から開いている練馬の「ふるまい蕎麦 ふる井」さんへ。
3日、4日は店名どうり、「ふるまい酒」が出るという話でしたし。(笑)

沼袋の商店街は、まだまだ、閉めているお店が多い。
ぶらぶら歩いて、お店まで。
混んでいるかなと思ったが、それほどで無くて一安心。

4人席に席をいただいて先ずは、振る舞い酒(笑)とワカサギ天。
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振る舞い酒は、前回もいただいた「日高見 純米 初しぼり」ですね。
ワカサギ天は意外にたっぷり。
プリッとした身が美味いです。

お品書きを覗いていたら、あ、これが6周年記念コースですね。
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既に頼んだお客さんがいたようで激賞してました。
単品の組み合わせだと3500円ぐらい行きますね。
これはお得だ。そのうち、いただいてみたいです。

今日は、さすがに松の内で飲み客ばかり。(笑、オマエ ガ イウナ!)
品の出がかなり遅めの様なのでのんびり行きましょう。

あれ、前の二人席に座った一人客のお客さん、前もお見かけしたな。
あちらも気付いたようで、双方、軽く会釈。
常連さんかな?ちびちび知り人が増えてきますね。(笑)

お酒を「竹林 ふかまり 純米」の燗にチェンジ。
このお酒、高井戸の「休日や」でもいただきましたが、燗で抜群に味が伸びますね。
食べたかった「帆立と男爵芋のチーズ焼き」を追加。
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このお店の定番のスタイルのつまみのようですが、
熱々のチーズが丸ごとの帆立と軽く焼いた芋と絡んで絶妙。

「獺祭」をもらって、のんびりして、お蕎麦へ。

今日は、鴨南で。
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意外や、かけそば+焼き鴨、つくね、葱の実にさっぱりとした鴨南。
脂も控えめで、これは、蕎麦の風味を第一にしたタイプですね。鴨の鉄っぽい味もよく判る。
普通の鴨南が重く感じる方には、嬉しいタイプですね。
ただ、個人的には、鴨汁タイプの鴨南の方が好みかも。
こちらの鴨せいろは、そういうタイプなので、好みで食べ分けるのが正解かも。

ふと気が付けば、待ち人多し。
普段は、2時半でラストオーダーですが、今日は、そうも言っていられない様。

ゆったりと、充実した、初蕎麦でした。
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寒い日の久米川「手繰りや 玄治」 [蕎麦]

立冬翌日、久米川「手繰りや 玄治」へ。

こちらのお店は、仕事帰りに良く使わせていただいているお店。
17席ほどの小体なお見せですが、ふらりと寄るのに気持ちが良いお店。

季節で変わるおつまみと一捻りした季節の蕎麦も楽しい。
もちろん正統派のお品書きもしっかりです。
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店頭の笊に書かれた季節の品が、また心をくすぐります。

寒かったので、まず、お酒は、浦霞の熱燗。
それに登録すると送られてくる季節の挨拶と1品サービスのハガキを出してつまみを待ちます。
何が来るかな?
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「里芋どうふの蕎麦餡かけ」でした。
里芋とくず粉?の豆腐に蕎麦の実の入った温かい餡をかけた揚げ出し風。
こういう日に嬉しい一品。

追加で、新メニューの「豚バラと大根のの煮込み」と「秋の実の寄せ揚げ」
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「豚バラと大根のの煮込み」は、よく滲みた大根にトロリ&はらりとほぐれる豚角煮。
角煮がソース代わり。熱々なのも嬉しい。
お酒は、久々の八海山「越後で候」にチェンジ。
「秋の実の寄せ揚げ」は、今回はムカゴも揃った念願の完全版。
ムカゴ、栗、銀杏、サツマイモ、それぞれの素揚げの甘みも食感も違う美味しさが楽しい。
紫芋餡の揚げゴマ饅頭は、ご主人のジョークかな?(笑)
このお店らしさのあふれる一品ですね。

お蕎麦はスタンダードに行くならそろそろ終わりの「松茸そば」ですが、
風邪気味のせいか、温蕎麦の気分でなかったので、
ひと捻りして「ごまだれうどん」を蕎麦にしてもらいました。
「松茸そば」は何度かいただいてるしね。

「きゅうり、ごま、みょうが、しそが入った冷たいごまだれ」ってことは、おそらく...
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やはりね。冷や汁をアレンジした味噌風味のごまだれですね。
味噌風味での蕎麦は、一度いただいてみたかったので丁度良い。
味は、なかなかさっぱりとしていて、本来なら夏向きかも。
味噌風味、意外と効いていて蕎麦とがっぷり四つ。
うどん用に作られているせいかも知れませんが、少し蕎麦が負けるかも。
少しバランスが取り難い印象。

江戸の蕎麦のタレが味噌系から醤油系に移行した理由の一つは、この辺かも等と考えながら、
(「炒り酒」とかも有ったみたいですけどね。)
しっかりいただき満足。

蕎麦湯で割ると旨味しっかりの胡麻味噌汁(笑)、これはこれでおいしゅうございました。

無くなる前に「松茸そば」をもう一度、食べて置きたいな。
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あきる野「いぐさ」で軍鶏丼合わせ [蕎麦]

たまたま休みになった平日、車で奥多摩方面へドライブに。

お昼は、一度行きたいと思っていた、あきる野市の「いぐさ」さんへ。
週末は並ぶ人が出る人気の蕎麦店とのこと。

平日、11時過ぎの開店直後にもかかわらず、駐車場が半分ほど埋まっています。
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店頭のお品書きを見るとちょうど季節の蕎麦で「桜切り」も出ている様子。
うーん、自家製の桜餅とのセットも出来るなんて洒落てますね。

奥のテーブルに席をいただいて、お品書きを熟読。
冷たい蕎麦は二八と十割から選べるようです。
また、ここのお店の得意なのは、東京軍鶏を使った品。うーん、夜じっくり来たいラインナップだ。
やはり、名物の軍鶏丼もいただきたいので、せいろとセットの「軍鶏丼合わせ」で。
お蕎麦は、十割を選びました。同行者は、軍鶏丼単品に桜切り。
サイドメニューで「軍鶏の胸肉の網焼き」も頼みました。
 

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名残の雨の並木藪 [蕎麦]

浅草の名店、「並木藪」。
2月、いっぱいで改装のため10月まで休業するとのこと。
偶然にも、仕事が休みの日だったので最終日に伺って来ることが出来ました。

浅草駅から雷門を横目にみぞれ混じりの雨の中を南へ。
見慣れた、「並木藪」の佇まいですが、今日は、雨に濡れて艶やか。

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開店15分前ですが他のお客さんもまだおらず、写真を撮った後、暫し待ちです。

時折、出入りしている花番さんが「寒い中すいませんね。」と声をかけてくださる。
心配りが嬉しい。いえいえ、こちらは好きで待ってるんですから。(笑)

開店の11時には、10人ほど列。まだ、暖簾はかからず。

お店の入り口のガラスから人の頭やフラッシュの光が見えます。
長く過ごしたこの建物での最後の営業ですものね。
記念写真を撮ったりしていらっしゃるんでしょう。

暫し待って10分遅れで開店。花番さんが丁寧に暖簾を出されているのがなんだか感慨深い。

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入店。口開け客になってしまいました。お座敷は、遠慮してテーブルに相席でゆるりと。

少し冷えたので燗酒に天ぷらそば。
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藪系独特の天ぷらそばは、先に蕎麦をいただいて、「抜き」としてゆるりと頂く事に。

お客さんは、天気のせいか6割ほどの入りですが、ゆったりと時間が流れています。
普段は、土日しか来られないので、観光客の方などでいつも入り口は、行列なので
「並ばないと入れない、ちょっと落ち着かないお店」というイメージが強かったのですが、
こういう老舗らしい落ち着いた表情の時間が有ったのだなと、今になって感心しきり。

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いただいている間にも、
常連さんらしき方が連れ立っていらっしゃって御主人に挨拶されたり、
以前勤めていた花番さんらしい女性が挨拶にいらしたり。
となりの席の男性は、三浦からいらしたのだそうな。

締めにざるをいただいて
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正味、小一時間。
いかにもいろいろな人が通り過ぎた歴史の長いお店らしい様子が感じられ、
しみじみとした時間でした。

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改装後もこの店の良さをぜひ継いでいっていただきたいなと切に思いました。

タグ:並木藪 改装
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九品仏 庵 [蕎麦]

以前、阿佐ヶ谷で営業されていて、
広島へ「広島翁」として移られた「庵」さんが、
東京へ戻られてきていると聞いていたのですが、
ようやく訪れる事が出来ました。

九品仏の駅で電車を降りようとして焦る。
「ちょっ!ホーム無いじゃん!ドア開かないじゃん!」(笑)

あんまり駅が小さいので電車が一両ほど、ホームからはみ出すんですね。
(いいのか、東急!(爆))
慌てて、車両を移動して降りました。

駅からすぐの九品仏浄真寺の参道の入り口が新しい「庵」さん。
落ち着いた外観で入り口から打ち場が見えます。
店内へ入るとこちらも落ち着いた雰囲気。
大テーブルに席をいただいて、
先ずは、お酒は、雪雀、つまみに焼き味噌を。

平日の午後2時。
席数は、奥の座敷も含めて、30席ほど。先客は、2名様のみ。
ゆっくりお酒を楽しまれています。

雪雀は、すっきり感のあるなかなか良いお酒。
焼き味噌も定番ですが香りよい仕上がり。
中休み無しなので時間を気にしないで済むのは、嬉しい。
参道沿いなので休日などは、結構混むのかも知れませんが
平日は、ゆったりと落ち着くいい雰囲気のお店ですね。

天三色蕎麦を天先で貰ってつまみに。
海老2本、カボチャ、獅子唐の組み合わせ。
塩と汁でのんびりいただきます。
後から入ってきたお客さんが天ぷら蕎麦を頼んでいたのですが、
こちらの天ぷら蕎麦は、天ぷら別盛りなんですね。
なかなか美味しそうでした。

さて、声がけで三色蕎麦を。
今日は、変わり打ちが柚子切りなので、
せいろ、田舎、柚子切りの三種。量は、ちょっと少なめかな。

汁は、濃い目で香りが高くスッキリした風味が好ましい。

せいろは、つながり感がよく噛んだ時に歯を押し返す感じがあり、
魅力的な食感。

やや太めの田舎は、食べた時の蕎麦の香りが秀逸。

柚子切りは、柚子も強くは無いですがしっかり香っていい感じ。

今日の三種の中では、田舎が秀逸ですね。
美味しくいただき、蕎麦湯もしっかり楽しませていただきました。

阿佐ヶ谷時代に行こう行こうと思いつつ、
行かれず仕舞いだったので、再度訪れる事が出来たのは、
嬉しい限り。
比較的短期間でお店が何度も移転しているので
いろいろ大変でしょうが、頑張っていただきたいお店ですね。

食後は、浄真寺さんにお参り。
そういう種類なのか、今時、紅葉が見ごろ。
九体の表情の違う阿弥陀如来像もしっかりお参りさせていただきました。
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鷺ノ宮 太鼓屋 [蕎麦]

友人、yukaさんのブログを見ていたところ気になるお店が。

もっとも、気になったのは、蕎麦では無くて
写真に写っていたツマミ、「完璧なる砂刺し」。(笑)
何が「完璧」なのか知りませんが
そこまで言う「砂肝刺し」では、鶏好きとしては、外せない。
すぐ近くには、日本酒の店「伊勢勇」も有るはずだしね。
行って見ましょう。

鷺ノ宮駅すぐ近くのお店は、30席ほどのお店。
午後2時過ぎですが7分のお客入り。
なかなか人気のお店のようですね。

お品書きを見て、予備知識は有ったけど目が丸くなる。
真面目な石臼引き手打ちの蕎麦屋ながら
薩摩赤鶏の料理と沖縄料理が並ぶ。
「たかさごの唐揚げ」って、グルクンまで置いてるのかぁ。
日本酒も捻ったものが多くて面白い。

先ずは、目当ての「完璧なる砂刺し」に
お酒は、島根の「丈径 純米吟醸無濾過生原酒」。

「砂刺し」は、見事な美味さ。しゃっきりした中に甘さがある。
添えられた山形からの取り寄せという「たまり醤油」がまた良い。
深いコクと旨味で、コレと山葵だけで充分ツマミになる。
なるほど、この砂肝とたまり醤油のコンビなら
「完璧」と言っても言い過ぎでは、無いかも。

あまりに良かったので「鶏レバ刺し」と
新潟の「村祐 冴 特別純米無濾過本生」を追加。
ごま油ベースで味付けされたレバ刺しも甘みがあり良い品。

さて、飲みすぎ気味なので締めのお蕎麦を。
手作りラー油の「チゲ南蛮」など変わったものもあり
目移りしますが、ここは、鶏の美味さに敬意を表して
赤鶏を使った地鶏せいろで。

蕎麦は、香りは強くは無いけれどしっかりとした腰で
噛むと旨味がしっかり広がります。
鶏汁は、くど過ぎない濃さ。
軽く焼き目を付けた鶏の香ばしさも良く、鶏の量もしっかり。
汁と蕎麦の相性も良く、蕎麦の味が良く伸びます。
蕎麦湯で汁もしっかり割って楽しませていただきました。

沖縄料理とかもある(奥様が沖縄の方だそうな)ということで、
ちょっと最初は、色眼鏡で見ていたのですが、
蕎麦、鶏、お酒、ともしっかりした質のもの。
未食ですが多分、沖縄料理も同様でしょう。
これは、楽しめる良いお店ですね。
夜に何人かで来ても良いかも。
興味深い品も多く、時折伺う事に成りそうです。

唯一、私にとっての欠点を上げれば
時々、BGMに沖縄民謡がかかる事。
アレを聞くと私ついつい踊りたくなるんですよね。(爆)
押えるのに苦労しました。
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稲荷小路 そばきり 悠々庵@川越 [蕎麦]

10月の終わりに川越の「蔵の街」近くに
2軒、新しい蕎麦屋さんが出来ました。

1軒は、埼玉県比企郡鳩山町の「蕎麦工房 蕎花」さんの「札の辻店」。
もう1軒が、今日、寄った「稲荷小路 そばきり 悠々庵」さん。

「稲荷小路」と言うのは、「蔵の街」の中ほどから東へ伸びる細い路地。
入り口の小さな道標が目印です。
夜は、暗い中に灯りが映え実に風情の有る場所。
中ほどにある楠稲荷が名前の由来のようですね。
楠稲荷の手前にある「稲荷小路 そばきり 悠々庵」さんは、
一般家屋を改装したようですが、なかなか場所にマッチした良い雰囲気。

暖簾を潜って靴を脱いで中へ。
呼び鈴もなにも無く廊下のふすまが全部閉まっているので
ちょっと困りましたが何度か声を上げると出てきてくれました。
奥の突き当たりの左が客席だったようです。
30数席程の店内は、落ち着いた庭が見えよい雰囲気。
全て椅子席ですね。
先客は、ご夫婦らしい2名様のみ。

席をいただいて、お酒は、石川の「伝心」をお燗で。
つまみは、「酒肴三種盛り」に「ほうれん草のおひたし」。
お酒は、定番と月替わりで常時7種前後置いているようです。

「伝心」は、純米らしいバランスの良さが良く良いお酒。
おひたしは、かけられている土佐醤油の出汁が香り高く美味しい。
三種盛りは、イクラを乗せた蕎麦豆腐、焼き味噌、かぼちゃと豆のサラダ風。
焼き味噌は、松の実やアラレ等を加えしょっぱ過ぎない作りで絶品。
蕎麦豆腐は、濃厚なのですがイクラが塩気が控えめな事もあり
ちょっと味が活きていない感じ。
後で追加した畳鰯に付いてきた醤油を少し付けたところ
抜群に味が伸びました。
かぼちゃと豆のサラダ風も上品で美味しいのですが、
日本酒には、ちょっとミスマッチだったかも。

お酒を「東力士」の冷に代えて畳鰯を追加しもう一心地。

さて、お蕎麦です。
迷いましたが「せいろ」と「田舎」の両方が楽しめる「二色蕎麦」で。

しばしして出てきた蕎麦は、箱状のせいろに盛られ
中々の佇まい。薬味は、葱と山葵。

先ずは、蕎麦だけ一口。なかなかいいですね。
やや固めの仕上がりですが、繋がりも良く腰もしっかり。
香りは、それほど強くないですが噛むと旨味がしっかり広がります。
せいろよりやや太く打たれた田舎の甘みと僅かな苦味も好ましい。
少なくとも今日は、田舎の方が魅力的ですね。

汁を一口いただいて驚きました。
非常に香り高く、すっきりしていながら、深みもあるいい汁です。
おひたしと言い、このお店は、出汁の良さが際立ってますね。

蕎麦を汁に付けると汁の香りが蕎麦を挽きたて、見事。
これは、なかなか美味しい蕎麦じゃないですか。
あっと言う間にいただいてナチュラルな蕎麦湯を。
汁がいいので蕎麦湯も引き立ちます。
たっぷり楽しませていただきました。

出来て1ヶ月。
まだまだ「こなれて居ない」感じの部分も多いですが、
非常に魅力的な部分も多いお店。
川越は、手打ち蕎麦屋も多いので大変だと思いますが、
今後が楽しみなお店です。
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土家@東村山 [蕎麦]

何やらイマイチの天気の中、
ふと思い立って東村山に8月に出来た「土家」さんへ。
開店から3ヶ月、もうそろそろ、お店も安定した頃でしょう。

東村山からふらふら歩くと小さな川の橋の先に
一見場違いな佇まいのお店が。
古い民家を改装したもののようですね。
傘を置き引き戸を開けると中は、落ち着いた灯りの下の
かなり広い空間。

若い花番さんにカウンターに案内される、
先客は、カウンターにご夫婦らしいお二方と
奥に何かの集まりらしい5人ほどの団体さん。

厨房には、若いご主人がテキパキと調理中。
花番さんとご夫婦かな?

お酒、蕎麦、肴とも品は、まだそれほど多くない様子。
蕎麦懐石も予約で受けるようで、
奥の団体さんは、そちらのようですね。

先ずは、お酒は、「滝自慢 純米」。
肴は、「蕎麦豆腐」、お蕎麦は、「荒引田舎そば」を
後からいただく事を柔らかい対応のご主人に告げる。

土器を思わせるどっしりしたお猪口で出された「滝自慢」、
さらりとして居ながら香り良し。
薄いベージュの塗り壁、濃い茶色の柱やカウンター、
高い天井、居心地の良い雰囲気を味わいながら
のんびりいただく。
時々、厨房から柚子が香るのも良いですね。
カウンターの特権ですね。

どうぞと出された、突き出しは「小松菜のおひたし」。
一口いただいて、ビックリ。
茹で具合も良いが張られている出汁のピンとした
隙の無い香り立ちが見事。これは....出来るな。(笑)

しばし待って出てきた蕎麦豆腐に驚嘆。
スムースで香り立つ蕎麦豆腐にウニを乗せ、
荒く叩いた山芋を少量載せた後、
海苔を主体とした餡をかけまわし、
ミニ大根と山葵で彩り加えてある一品。
まるで料亭の先付けですね。
味は、旨味の塊。海苔主体の餡がなんとも花巻き風味で
実に味わい深い。これは、最高の肴ですね。

「これもどうぞ」とサービスで出していただいた
出汁巻きもスッキリした美味さ。

さて、締めのお蕎麦を。
土焼きの片口で供される汁に薬味は、葱と山葵。
皿で出された蕎麦は、「田舎」という名でイメージするほど
太くなく細打ちの黒々とした荒挽き。
蕎麦だけいただくと荒挽きにありがちなつながりの悪さは無く、
穀物香のしっかりした風味と腰の良い蕎麦。
荒挽きは、あまり好きでは無いのですが、これは良いですね。
鰹と昆布で採ったと思われる汁は、香り高くまろやか。
蕎麦との相性も良い。
あっという間にいただいてしまいました。

蕎麦湯は、別製の濃厚なもの。
汁に入れると汁の良さが際立ちます。
堪能させていただきました。

最後に出していただいたお茶も非常に上質なもの。
細かく心を砕かれた非常に良い品々を楽しませていただきました。

温蕎麦の「釜あげそば」も興味津々。
意外なところに良いお店が現れたものです。
次は、夜に訪れてみたいお店ですね。
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