大多喜の筍の会in佳蕎庵@小平 [蕎麦]
小平市近辺は、武蔵野うどんの文化圏なせいか、良い蕎麦屋にあまり恵まれなかったのですが、
ここ7~8年ほどで、良い蕎麦屋が随分増えました。
その中でも特に最近、気鋭のお店が、開店して3年目に入った、青梅街道駅近くの佳蕎庵さん。
うどんが無いとお客さんに帰られてしまうような土地柄の中で
いろいろ迷いや、苦労もあったと思いますが、
近くの畑での蕎麦の栽培まで試みる志の高さを保って努力され
メキメキと実力を付け、良いお店に成られました。
今日は、多摩の蕎麦好き有志が、こちらに集まって、
事前にご主人と打ち合わせて「大多喜の筍を味わう会」。
なお、蕎麦、お料理などは、2週間以上前からサンプルなどを提供して
準備していただいたスペシャルメニューになります。
もちろん、確かな腕で、日頃の品のレベルも大変高いですが、
ふらっと来店して、この内容の物がいただける訳では無いのでご了承ください。
所用で10分ほど遅刻しての到着。既に半数ほどのメンバーがビールをいただきながら一献。
私も追いつかなくては。(笑)
そろそろ、日本酒に切り替える方も出始めたのでカウンターに用意された日本酒を並べてくださる。
おお?気合が入ったラインナップだ!
先ずは、ビールをいただきながら先附をいただきます。
板わさ、山葵の葉醤油漬け、モズク酢、キャベツの塩もみに、
シャコとかき菜の酢味噌がけ、直球の筍の土佐煮を加えた6品。
うーむ、これだけで、その気になれば2合はイケます。(笑)
日本酒に切り替えて、いただいていると立派なお椀が登場。
二品目、「春の椀」。中身は、筍、若布、アサリに木の芽。
ただでさえ相性の良い筍と若布をアサリの旨味を加えた出汁がまとめ、木の芽の香りが引き締めます。
これは、お見事。一同、「ほぉぉっ」と感心しきり。まさに春の美味いものだ。
ご主人、最初から飛ばしすぎ。(笑)
三品目、向附。鯵のなめろうと、黒ムツの刺身。
なめろうがなんとも絶妙で美味い。黒ムツも程よい脂のり。
四品目、蒸物。「海老真薯 吉野あん」。
一口、食べて全員が大絶賛。海老がなんとも美味い。海老好きには猫にマタタビ状態。
この海老は何だ?と言う話になってご主人にお聞きすると、
食感が良く甘いバナメイ海老に、細かくした筍を加え、
鴨の脂に生姜などを加えて作った香味油で深みをプラスしたものとの事。
うーむ、参った。魚介の扱いが上手いのは知っていましたが、本気で全力を出すとここまでとは。
ちょっと甘く見ていたかも。
五品目、焼物。焼いた大多喜産椎茸のポン酢がけ。
これは、ストレートに椎茸の良さを引き出した一品。
六品目、煮物。春告魚(メバル)の有馬煮、筍、木の芽添え。
有馬煮は山椒でピリリと風味を付けた煮物。
この時期のメバルは「たけのこメバル」とも呼ばれ、良く捕れ美味しい時期なんだそうです。
煮加減も絶妙。山椒の風味も良くお酒が進みます。
でも、みんな、メバルを食べるのに夢中で静かになってしまった。(笑)
七品目、強肴。もつ筍煮。
ここで変化球?旨味の強い筍の根の部分とこちらの定番の根菜煮にモツを加えた強力タッグ。
舌がリフレッシュされます。
八品目、揚物。筍、アスパラ、椎茸の天ぷら。
地元、小平産の見事なみずみずしいアスパラに味の乗った大多喜産筍と椎茸。
素材の良さを前面に出した間違いない美味さ。
さて、締めはやっぱり蕎麦屋ですから蕎麦をいただかなくては。
こちらは普段から3種類の蕎麦を打っていますが、今日はスペシャルも有る様子。
蕎麦一つ目。北早生と常陸秋蕎麦の二八。
するりと入る喉越しの良さが身上。香りも乗っていて良い。
蕎麦、二つ目。長野産八ヶ岳産の生粉打ち。
喉越しよりも味と香り重視で、噛めば香りと旨味のバランスが良くこれも良い蕎麦だ。
蕎麦、三つ目。常陸八千代の常陸秋そばの手挽きの生粉打ち。
やや太目の粗挽きで打たれた蕎麦は、香りが深く。実に美味い。
蕎麦ラスト。福井産大野在来種、手挽き田舎蕎麦の4日熟成。
私は、熟成蕎麦は、あまり肯定派では有りませんが、これほどのレベルだと文句のつけようがありません。
香りは濃厚で、旨味は強力。確かに美味い。ただし、これは飛び道具。(笑)
人によっては、風味が強すぎて、駄目だと言う方もいらっしゃるでしょう。
蕎麦を食べ慣れた人向けかな?
食べ終えたと思ったら、「うどんも食べたい。」と言う声があちこちから。(笑)
追加のうどん。腰がありながら滑らかでなんとも良い。
やっぱレベル高いなあ。
蕎麦湯もいただいて、さすがに満腹で満足....と、思ったら、デザート有るの?
水物(デザート)。小平産紅ほっぺ苺のムース。
イチゴの風味がクッキリとして、これが美味すぎる。
蕎麦屋のデザートのレベルじゃないぞ?。数年ぶりに作ったと仰るが、お見事です。
スタートから最後まで、ご主人の渾身、全力投球の品の数々。
プロの仕事を美味しく、ありがたく、堪能させていただきました。ありがとうございました。
参加された方々も気持ちよく、話も弾み、楽しい会でした。
音頭取りのY女史、準備、調整していただいたOさんに感謝。
ちなみに、こちらのお店はランチなどは大変お得です。
ある日のランチ:炊き込みセット 900円
・筍(たっぷり)、鶏入り炊き込みご飯
・味噌汁 ・小鉢 ・香の物 ・小もりそば、または、小かけそば(写真は、かけ。揚げ玉付き)
御飯大盛り無料。
ちゃんとした蕎麦屋は敷居が高くてと言う方は、先ずは、ランチを狙ってみては?
佳蕎庵
住所:小平市小川町2-1362
TEL:042-347-0655
営業時間:11:30~14:00(土日15:00) / 17:00~22:00
定休日:月曜、第3火曜
店内分煙
ここ7~8年ほどで、良い蕎麦屋が随分増えました。
その中でも特に最近、気鋭のお店が、開店して3年目に入った、青梅街道駅近くの佳蕎庵さん。
うどんが無いとお客さんに帰られてしまうような土地柄の中で
いろいろ迷いや、苦労もあったと思いますが、
近くの畑での蕎麦の栽培まで試みる志の高さを保って努力され
メキメキと実力を付け、良いお店に成られました。
今日は、多摩の蕎麦好き有志が、こちらに集まって、
事前にご主人と打ち合わせて「大多喜の筍を味わう会」。
なお、蕎麦、お料理などは、2週間以上前からサンプルなどを提供して
準備していただいたスペシャルメニューになります。
もちろん、確かな腕で、日頃の品のレベルも大変高いですが、
ふらっと来店して、この内容の物がいただける訳では無いのでご了承ください。
所用で10分ほど遅刻しての到着。既に半数ほどのメンバーがビールをいただきながら一献。
私も追いつかなくては。(笑)
そろそろ、日本酒に切り替える方も出始めたのでカウンターに用意された日本酒を並べてくださる。
おお?気合が入ったラインナップだ!
先ずは、ビールをいただきながら先附をいただきます。
板わさ、山葵の葉醤油漬け、モズク酢、キャベツの塩もみに、
シャコとかき菜の酢味噌がけ、直球の筍の土佐煮を加えた6品。
うーむ、これだけで、その気になれば2合はイケます。(笑)
日本酒に切り替えて、いただいていると立派なお椀が登場。
二品目、「春の椀」。中身は、筍、若布、アサリに木の芽。
ただでさえ相性の良い筍と若布をアサリの旨味を加えた出汁がまとめ、木の芽の香りが引き締めます。
これは、お見事。一同、「ほぉぉっ」と感心しきり。まさに春の美味いものだ。
ご主人、最初から飛ばしすぎ。(笑)
三品目、向附。鯵のなめろうと、黒ムツの刺身。
なめろうがなんとも絶妙で美味い。黒ムツも程よい脂のり。
四品目、蒸物。「海老真薯 吉野あん」。
一口、食べて全員が大絶賛。海老がなんとも美味い。海老好きには猫にマタタビ状態。
この海老は何だ?と言う話になってご主人にお聞きすると、
食感が良く甘いバナメイ海老に、細かくした筍を加え、
鴨の脂に生姜などを加えて作った香味油で深みをプラスしたものとの事。
うーむ、参った。魚介の扱いが上手いのは知っていましたが、本気で全力を出すとここまでとは。
ちょっと甘く見ていたかも。
五品目、焼物。焼いた大多喜産椎茸のポン酢がけ。
これは、ストレートに椎茸の良さを引き出した一品。
六品目、煮物。春告魚(メバル)の有馬煮、筍、木の芽添え。
有馬煮は山椒でピリリと風味を付けた煮物。
この時期のメバルは「たけのこメバル」とも呼ばれ、良く捕れ美味しい時期なんだそうです。
煮加減も絶妙。山椒の風味も良くお酒が進みます。
でも、みんな、メバルを食べるのに夢中で静かになってしまった。(笑)
七品目、強肴。もつ筍煮。
ここで変化球?旨味の強い筍の根の部分とこちらの定番の根菜煮にモツを加えた強力タッグ。
舌がリフレッシュされます。
八品目、揚物。筍、アスパラ、椎茸の天ぷら。
地元、小平産の見事なみずみずしいアスパラに味の乗った大多喜産筍と椎茸。
素材の良さを前面に出した間違いない美味さ。
さて、締めはやっぱり蕎麦屋ですから蕎麦をいただかなくては。
こちらは普段から3種類の蕎麦を打っていますが、今日はスペシャルも有る様子。
蕎麦一つ目。北早生と常陸秋蕎麦の二八。
するりと入る喉越しの良さが身上。香りも乗っていて良い。
蕎麦、二つ目。長野産八ヶ岳産の生粉打ち。
喉越しよりも味と香り重視で、噛めば香りと旨味のバランスが良くこれも良い蕎麦だ。
蕎麦、三つ目。常陸八千代の常陸秋そばの手挽きの生粉打ち。
やや太目の粗挽きで打たれた蕎麦は、香りが深く。実に美味い。
蕎麦ラスト。福井産大野在来種、手挽き田舎蕎麦の4日熟成。
私は、熟成蕎麦は、あまり肯定派では有りませんが、これほどのレベルだと文句のつけようがありません。
香りは濃厚で、旨味は強力。確かに美味い。ただし、これは飛び道具。(笑)
人によっては、風味が強すぎて、駄目だと言う方もいらっしゃるでしょう。
蕎麦を食べ慣れた人向けかな?
食べ終えたと思ったら、「うどんも食べたい。」と言う声があちこちから。(笑)
追加のうどん。腰がありながら滑らかでなんとも良い。
やっぱレベル高いなあ。
蕎麦湯もいただいて、さすがに満腹で満足....と、思ったら、デザート有るの?
水物(デザート)。小平産紅ほっぺ苺のムース。
イチゴの風味がクッキリとして、これが美味すぎる。
蕎麦屋のデザートのレベルじゃないぞ?。数年ぶりに作ったと仰るが、お見事です。
スタートから最後まで、ご主人の渾身、全力投球の品の数々。
プロの仕事を美味しく、ありがたく、堪能させていただきました。ありがとうございました。
参加された方々も気持ちよく、話も弾み、楽しい会でした。
音頭取りのY女史、準備、調整していただいたOさんに感謝。
ちなみに、こちらのお店はランチなどは大変お得です。
ある日のランチ:炊き込みセット 900円
・筍(たっぷり)、鶏入り炊き込みご飯
・味噌汁 ・小鉢 ・香の物 ・小もりそば、または、小かけそば(写真は、かけ。揚げ玉付き)
御飯大盛り無料。
ちゃんとした蕎麦屋は敷居が高くてと言う方は、先ずは、ランチを狙ってみては?
佳蕎庵
住所:小平市小川町2-1362
TEL:042-347-0655
営業時間:11:30~14:00(土日15:00) / 17:00~22:00
定休日:月曜、第3火曜
店内分煙
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