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韓国ソウル、どたばた旅行 宋廟、インサドン編 [旅行]

P1060535.JPG 韓国ソウル、どたばた旅行 景福宮編 より続く。

さて、2日目午後は、一応、フリータイム。
ツアー内では、ソウル市内でお買い物の方と、オプショナルツアーの方が半々ぐらい。

我々は、オプショナルで宋廟のほうへ。
宋廟というのは、行くまでは、歴代の王様のお墓だと思っていたんですが、
実際は、そうでは無いようです。
お墓は、別にところにあるそうで、歴代の国王、王妃の「位牌」を祭っている所。
要するに「でっかい仏壇」なのだそうです。(笑)
これは、比喩では無くて、お盆や法事の際には、この場所で
お線香と酒、お供物を亡き国王、王妃に供えるのだそうですので
間違いなく機能としては、「仏壇」なのですね。
ちなみに、お線香は、天にある魂を招きよせ、お酒は、地にある肉体を招きよせるのだそうで、
韓国の王様も死んでからもお酒には弱くて、ふらふらと出てきてしまうという事のようです。(爆)
P1060527.JPG宋廟周辺は、高齢な方の憩いの場所にも成っているようです。
ちなみに韓国は、儒教の国ゆえ、お年寄りや、高齢者に優しく、
60歳以上の方は、鉄道は無料で乗れるそうです。

宋廟内は、非常に静かな雰囲気。
こちらは、破壊に有った事が無く、古くからの建物が
全て残っているそうで、通り道中央の一段高い王族専用の通路も通行禁止です。

P1060512.JPG「カラスがいないねぇ。」とは、
複数の自然観察会に参加している父の弁。
そう言えば、カササギの巣や姿は、非常に多く見かけるんですが、
カラスは、こちらに来てから一度も見ていませんね。
右の写真は、そのカササギです。ガイドさんの話しでは、
カササギがカラスを攻撃して追い出してしまうので、ソウルには、
カラスは、ほとんどいないのだそうです。どこかの都知事さんに教えてあげたいですね。(笑)



P1060522.JPG宋廟内の建物自体は、仏事の時以外は、
非常に静かで落ち着いた雰囲気。
宋廟と違い、お墓ですが日本の武蔵野にある「多摩御陵」と
雰囲気が非常に似ているな、と言うのが、
うちらのメンバーの共通の意見。
街中に有りながら非常に静かな場所ですね。

歴代の王、王妃の位牌が置かれた場所は、
2箇所あり、入り口から手前の正殿が「良い王様」、奥の永寧殿が「悪い王様」の場所とのこと。
この良い悪いの基準は、勿論、儒教的な基準ですが、権力者を客観的に評価する姿勢は、
王様の死後も健在のようです。

次の目的地は、「仁寺洞」と書くインサドン。
骨董、画廊、筆など伝統工芸品を売る店や、茶館や屋台などが多く出る500mほどの通りで、
週末には、色々なパフォーマンスも行われるそうです。こちらは、散策とお土産探しに最適の場所。
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2段目一番左の屋台の品は、プンオパン。「鮒焼き」。日本の鯛焼きより、小さく甘さ控えめ。
2段目中央は、屋台で買った「クルタレ(龍の髭)」と言うお菓子。
非常に細く伸ばした飴を中央の「おこし」の様なものに繭のように巻きつけたもの。
元は、宮廷料理の菓子だとか。
ここの散策は、楽しかったですね。翌日行った南大門市場より客引きも無く落ち着いて楽しめます。
いろいろ試食したり、覗いたり、楽しい時間でした。

P1060538.JPGその後、Nロッテタワーへ。韓国の放送塔です。
私は、詳しくありませんが漢流ドラマの舞台にも使われたとか。
高さは、230mと東京タワーより低いですが
建っている場所が標高265mという小高い山の上。
合計すると500m近い高さになります。
この日は、生憎の天気で遠くは、見えませんでしたが、
それでもなかなかの景観でした。
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右の写真は、ここの名物の一つの男性用トイレの小用のためのトイレです。
地上500mの風景を見ながら小用が足せると言う、なかなか素敵な仕様でした。(笑)

夜は、ツアー主催の小パーティーがありました。
宮廷風韓定食をいただきながら韓国の芸能を見ながらの小パーティーです。
海外旅行で飲み放題というのは、珍しいですね。スーパーの主催の旅行ならではでしょう。
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食事の方は、あくまでも「宮廷「風」」ですので、それなりでしたが、
飲み放題という開放的な雰囲気も手伝って、楽しい時間でした。

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左は、パーティーのビンゴで当ったスプーンと箸のセット。
箱とスプーンの柄に「大長令」と漢字で書いてあるので、「これ何て読むの?」とか言ったら、
「「チャングム」よ!」と周りから一斉に突っ込まれました。(笑)
そんな一斉に突っ込まんでも。カタカナで書いてあれば、私でも何のことか判るんですけどねぇ。

そういえば韓国の食事の作法は、ちょっと日本と違っていて、
「御飯、スープは、スプーンで、おかずは、箸で食べる。」「食器は、絶対に持ち上げない。」
のだそうです。ただ、箸があると習慣でついついそちらで食べてしまうんですよね。
結局、旅行中、あんまり気にしてませんでしたが。(笑)

右は、インサドンで買ったマッコリ。500mlほどのペットボトルで、200円ほどの値段。
安酒と思いきや、日本で飲むマッコリよりも、さっぱりで美味しかったです。

「韓国ソウル、どたばた旅行 キムチ作り編」 に続く。
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yoiyoi1000

正殿  善政のあった王を祭る
永寧殿 悪政を行った王を祭る とありましたが、誰がいつ決めるのでしょうか。普通に考えたら誰も決められないような気がするのですが。
by yoiyoi1000 (2009-07-15 16:04) 

真秀

yoiyoi1000様、初めまして。
コメント有難うございます。

>誰がいつ決めるのでしょうか。普通に考えたら誰も決められないような気がするのですが。

ガイドさんからお聞きした話なので若干記憶違い等が有るかも知れませんが、ご説明させていただきます。

韓国では、王が誕生してから24時間、
専門の役職である「記録官」が王の言動を全て交代で記録するのだそうです。

この記録は、「記録官」の責任に置いて書かれ王自身もその内容を
見ることが出来ず、反論も出来ないそうです。

王の死後、この記録を元に云わば王の「格付け」が行われるのだそうです。
本文にも書きましたが、この時の基準は、あくまでも「儒教」の精神を基準としたものであるそうです。
国民にいかに幸福をもたらしても評価されません。
例えば父母を丁重に扱ったか?と言った儒教の教えに乗っ取った判断基準で
「善政」「悪政」の判断が行われるそうです。

事実として、この宋廟に祭られていない王が何人かいらっしゃるそうで、
その方は、父である前王にクーデターを起こして政権を奪取された方などで、
儒教の精神上、「父母を蔑ろにした、祭る価値も無い王」という扱いなのだとか。

韓国が「儒教の精神」を基盤とした国家であった事が判るエピソードかと思います。


by 真秀 (2009-07-15 22:51) 

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