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お歳暮と日本酒の古酒 [日本酒(いろいろ)]

お歳暮の時期ですね。
今日、出かけた先のデパートでお歳暮の展示会をやっていたので興味半分で覗いてきました。
日本酒系は、やはり判り易い組み合わせが多いのですが、
エコや食の安全の風潮を反映して合鴨農法米を使った大吟醸酒なんかも
結構置いてあり面白く眺めて来ました。

その中で気になった事が一つ。
展示の中に氷温熟成の大吟醸酒と大吟醸酒の熟成古酒のセットが有ったのです。

「未だに月に6件ぐらい買ったお酒が劣化していたっていう電話が入るんですよね。」

これは、以前、見学に行った都内の蔵元さんの杜氏さんからお聞きした話。
勿論、劣化したお酒などは、そうそう流通しているはずも有りません。
これは、全部、日本酒の古酒の誤認なんですね。
わざわざ、電話してくるお客さんというのは、全体の半分も居ないでしょうから、
実際は、もっと「折角買ったのに劣化していた。」と思っているお客さんは多いかもしれません。

こういう誤解が発生する理由は、幾つか挙げられます。

一つは、日本酒の古酒というのは、一般的な日本酒と風味が大きく変わる事です。
紹興酒のような味わいを出す場合が多いですが、
この味は、一般的な日本酒の味が好きな方には、異質に感じるケースが多いようです。
以前参加したお酒の会でも「古酒は、やっぱりちょっとねぇ」という方が、かなりいらっしゃいました。

そして、もう一つは、古酒が昔よりは認知されてきたとは言っても、まだまだ認知度が低い点です。
大手のデパートなどでは、一部、古酒のコーナーを設けるお店も有りますが、
一般店ではそこまでの状態では無く、飲んだ事がある人も少ないため
「日本酒の古酒」と言われても味がイメージできない方々がまだ多いようです。

一方、お歳暮などのセットに組みたくなる理由も良く判ります。

ワインやシングルモルトなどの人気で「ビンテージの古いお酒は、良いお酒」という
イメージが強いですし、古酒は、長期間出荷できない分、当然値段も上がりますので
「高級品」のイメージで採られやすいんですよね。

こんな事情から、余程、「判っている」人には、日本酒の古酒のお歳暮も有りだと思いますが、
下手をすると「あいつは、お歳暮に悪くなった酒を送って来やがって!」みたいな
勘違いが発生する可能性も無いとは言えません。

お歳暮などは、やはり「判り易い物」の方が無難なのかも知れませんね。


え?私?....貰えるならば、アルコールなら何でもOKです。

まあ、生まれてこの方、お歳暮を貰った事は有りませんけどね。(笑)
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でえ

古酒くれ~!!
by でえ (2008-12-01 00:12) 

真秀

でえ様。

私にもくれ~!!(笑)

それは、ともかく。
でえ様ほどの古酒好きなら、ウエルカムでしょうね。

古酒と言えば...
先日、新橋の駅近くに11月初めにオープンした、
銀座の「和酒バー 庫裏」の姉妹店「和酒場 庫裏」へ行ったんですよ。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kurisake/sinbasi.html

こちらは、古酒も20種類近く置いていて
「お試し」の45mlからいただけるのでなかなか楽しめるのですが、
その中に面白い古酒が3本ありました。

「艶 遠赤外線練り込みボトル熟成  熟成酒ブレンド」
 熟成酒を数種類ブレンドしたもの遠赤外線効果で早めの熟成進行。

「くどき上手 黒紫米 純米 」
 俗に古代米と言われる黒米紫米で作った日本酒の古酒。

「九頭龍 龍の舞 大吟醸 」
 既に廃業された「九頭龍」という銘柄の残っていた大吟醸を
 こちらのお店で買い取って古酒にした十年古酒。

「九頭龍」のみ味見しましたが、
低温熟成なのでしょうか?
色は、ほとんど付いておらず、冷ではコクのある大吟醸酒。
温まってくると古酒の表情をちらりと覗かせる、
なかなか面白いお酒でした。

機会が有りましたら是非覗いてみてくださいませ。

by 真秀 (2008-12-01 23:16) 

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