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稲荷小路 そばきり 悠々庵@川越 [蕎麦]

10月の終わりに川越の「蔵の街」近くに
2軒、新しい蕎麦屋さんが出来ました。

1軒は、埼玉県比企郡鳩山町の「蕎麦工房 蕎花」さんの「札の辻店」。
もう1軒が、今日、寄った「稲荷小路 そばきり 悠々庵」さん。

「稲荷小路」と言うのは、「蔵の街」の中ほどから東へ伸びる細い路地。
入り口の小さな道標が目印です。
夜は、暗い中に灯りが映え実に風情の有る場所。
中ほどにある楠稲荷が名前の由来のようですね。
楠稲荷の手前にある「稲荷小路 そばきり 悠々庵」さんは、
一般家屋を改装したようですが、なかなか場所にマッチした良い雰囲気。

暖簾を潜って靴を脱いで中へ。
呼び鈴もなにも無く廊下のふすまが全部閉まっているので
ちょっと困りましたが何度か声を上げると出てきてくれました。
奥の突き当たりの左が客席だったようです。
30数席程の店内は、落ち着いた庭が見えよい雰囲気。
全て椅子席ですね。
先客は、ご夫婦らしい2名様のみ。

席をいただいて、お酒は、石川の「伝心」をお燗で。
つまみは、「酒肴三種盛り」に「ほうれん草のおひたし」。
お酒は、定番と月替わりで常時7種前後置いているようです。

「伝心」は、純米らしいバランスの良さが良く良いお酒。
おひたしは、かけられている土佐醤油の出汁が香り高く美味しい。
三種盛りは、イクラを乗せた蕎麦豆腐、焼き味噌、かぼちゃと豆のサラダ風。
焼き味噌は、松の実やアラレ等を加えしょっぱ過ぎない作りで絶品。
蕎麦豆腐は、濃厚なのですがイクラが塩気が控えめな事もあり
ちょっと味が活きていない感じ。
後で追加した畳鰯に付いてきた醤油を少し付けたところ
抜群に味が伸びました。
かぼちゃと豆のサラダ風も上品で美味しいのですが、
日本酒には、ちょっとミスマッチだったかも。

お酒を「東力士」の冷に代えて畳鰯を追加しもう一心地。

さて、お蕎麦です。
迷いましたが「せいろ」と「田舎」の両方が楽しめる「二色蕎麦」で。

しばしして出てきた蕎麦は、箱状のせいろに盛られ
中々の佇まい。薬味は、葱と山葵。

先ずは、蕎麦だけ一口。なかなかいいですね。
やや固めの仕上がりですが、繋がりも良く腰もしっかり。
香りは、それほど強くないですが噛むと旨味がしっかり広がります。
せいろよりやや太く打たれた田舎の甘みと僅かな苦味も好ましい。
少なくとも今日は、田舎の方が魅力的ですね。

汁を一口いただいて驚きました。
非常に香り高く、すっきりしていながら、深みもあるいい汁です。
おひたしと言い、このお店は、出汁の良さが際立ってますね。

蕎麦を汁に付けると汁の香りが蕎麦を挽きたて、見事。
これは、なかなか美味しい蕎麦じゃないですか。
あっと言う間にいただいてナチュラルな蕎麦湯を。
汁がいいので蕎麦湯も引き立ちます。
たっぷり楽しませていただきました。

出来て1ヶ月。
まだまだ「こなれて居ない」感じの部分も多いですが、
非常に魅力的な部分も多いお店。
川越は、手打ち蕎麦屋も多いので大変だと思いますが、
今後が楽しみなお店です。
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