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七賢 向秀 純米生酒 [日本酒(甲信越)]

向秀.jpg「七賢」の蔵元、山梨銘醸さんは昔、よく行っていた蔵元さん。
長野方面に行く時は、こちらと手打ち蕎麦の「(長坂)翁」、
「サントリー白州蒸留所」に寄って晩のお酒を入手するのが
定番のコースでした。
ドライバーをやると、飲めないのが辛かったなぁ。(笑)

銘柄の「七賢」は、中国・魏の時代の「竹林の七賢人」に由来するもの。
天保六年、大中屋母屋新築の折、信州高遠城主内藤駿河守より
祝に送られた『竹林の七賢人』の欄間一対を銘柄にしたもの。
ちなみにこの「竹林の七賢人」には、「浮世離れしたお気楽な者」という
ニュアンスもあるようなのでお酒の銘柄には、ピッタリかもしれませんね。

扱い店が多くないためあまり知られて居ませんが、
七賢には、この「七賢人」のそれぞれの名を冠した七つの生酒があります。
この「向秀(しょうしゅう)」もその中の一つ。
純米酒「酵母のほほえみ」の生酒版にあたります。
(ちなみに他の六つは、「阮籍(げんせき)」 、「嵆康(けいこう)」、「山濤(さんとう)」、
「劉伶(りゅうれい)」、「阮咸(げんかん)」、「王戎(おうじゅう)」。
...か、漢字を出すのが、大変だった。(笑))

七賢のお酒は、甘辛酸の他に苦味などをアクセント的にしっかり持っているのが特徴で
ある意味、洋酒やワインなどに近いタイプの味わいのお酒が多い様です。

この「向秀」の味もその傾向ですね。
最初の軽いがやや厚みを持った香りの後に、口に含むと熟れた葡萄を思わせる、
爽やかさと甘みを合わせ持つ味わいが口に中に広がります。
酸と僅かな苦味を感じさせて切れてゆきますが、比較的長く口の中に甘みと旨味が漂います。
重くは有りませんがしっかりとした旨味のあるお酒ですね。
(今年は、例年よりやや味が濃い目かも)

飲み方としては、冷がお勧め。
味のニュアンスが複雑なのでチーズなどの洋風のものや味の強い魚介類にも
当たり負けしないと思います。

七賢人の生酒では、他には、純米吟醸の「嵆康(けいこう)」もお勧めです。

七賢 向秀(しょうしゅう) 純米生酒
原料米: 美山錦
アルコール度数:17~18度  日本酒度: +4  酸度: 2.1

製造元:山梨銘醸株式会社(山梨県北杜市白州町)
   HP:http://www.sake-shichiken.co.jp/
購入先:マルイ国分寺店酒販場(東京都国分寺市)
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たかゆ

真秀 さんはじめまして
今年初めて七賢の蔵開きへ行って利き酒したところ、この向秋が一番気に入りました。妻もそうだったようで、数少ない夫婦の共通点が見つかってびっくりしたそうです。しっかりした味で、しかも価格もお手ごろで気に入っています。2月の蔵開きから数えて、すでに5本目を購入しました。
by たかゆ (2012-04-25 20:01) 

真秀

たかゆ様、始めまして。
ご夫婦で気に入られたお酒が同じと言うのはいいですね。
奥様も飲める方のでしょうね。

七賢の「竹林の七賢人」の酒は、あまり出回っていませんが、
いいお酒が多いですよね。
月2本以上のペースとは、凄いですね。5月を過ぎると出回らなくなってくると思いますので、
今のうちにしっかり楽しんでくださいませ。
by 真秀 (2012-04-27 23:54) 

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