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腹身で呑む [食べ物]

腹身で呑む.jpg以前から一度きちんと食べたいと思っているのが鰹の腹皮。
「はらがわ」と読みます。
鰹節を造る際に切り落とした不要な腹の部分を
一塩して一晩樽に漬け込んだ後
塩抜きして天日干ししたもの。

要するに鰹の腹の身の部分の生干しですね。
そのままさっと焼いたり、唐揚げにしたりするそうです。

北大路魯山人が好物だったとかいう薀蓄は置いといても
マグロで言えば大トロの部分ですからね。
そりゃあ、美味いもんに違い有りません。

ところが、東京ではあまり見かけんですよ。
一度、高知の物産ショップで真空パックのを見つけて買ったんですが、
キツイ塩気で、食えたもんじゃなかった。地元じゃなきゃ無理かと諦めておりました。

ところが、銀座の物産ショップ「むらからまちから館」で妙なものを発見。
「腹身で呑む」というなかなかストレートなネーミング。
少し小ぶりだし「腹身」となっていますが、こりゃ間違いなく味付けされた腹皮ですね。
お値段も一袋250円ぐらい。鰹の町、鹿児島県枕崎産なら品としては、申し分なし。
これなら外れでも、笑って済ませられると思って購入しました。

さて、値段も値段ですのであまり期待せずに開けて一口。
ちょっとピリ辛な味付け。しっかりした肉質。

うん??この肉の中のゼラチン質...「このまま食べられます」と書いて有るけど
絶対、温めた方が美味いだろ? と言う訳で電子レンジで20秒。

少し縮んでジュウジュウ言っているのを一口....「美味いじゃん!」

熱で活性化した脂とゼラチンで旨味が圧倒的に増してます。
肉質は、しっかりした弾力を残しつつも、噛むとほろりと解けます。
少し燻製っぽい風味が有り、ややピリ辛で少し甘みをつけた濃い目の味付けですが、
佃煮など程はくどくなく、お酒のつまみにピッタリ。

冷えた純米酒が良く合います。焼酎なんかも良いでしょうね。
あっという間に一袋3枚食べてしまいました。

特徴的な肉質が魅力的。いや、やっぱ、「腹皮」は、美味いもんに違いない。
これも充分美味しいかったのですが、一度、きちんとしたものをいただいてみましょう。

この「腹身で呑む」は、枕崎のマルミツ水産という会社の「チョット燻」シリーズという商品で
他に「白子で呑む」「心臓で呑む」という品があるようです。
どちらも鰹のものですから珍しいですね。
特に鰹の心臓(現地名:珍子)は、名前のとうり、かなり珍しいかも。

マルミツ水産のホームページを見るとなかなか珍しいものが。ちょっと面白そうですね。
(腹皮もあるんだけど量が多いんだよね。ハズレだと処理に困るしねぇ。ウーム。)

マルミツのチョット燻シリーズ「腹身で呑む」
原材料:鰹、食塩、ビーフエキス、香辛料、他

製造元:(有)マルミツ水産(鹿児島県枕崎市)
   HP:http://www14.synapse.ne.jp/marumitu/

購入先:むらからまちから館(東京都千代田区)
   HP:http://murakara.shokokai.or.jp/
タグ:腹皮 枕崎
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