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ラム酒 by小笠原ラム・リキュール [スピリッツ]

「ラム酒」という、そのまんまの名前のお酒。
日本でも数種類、国内で作られているラム酒がありますが、
その中の一つが、小笠原諸島で作られているこちらです。

小笠原諸島は、元々領有が定まる前から欧米の捕鯨船と
ラム酒の取引が有ったそうで、1876年に日本に属するようになり
サトウキビから砂糖を作る製糖業が活発になた頃から、
副産物を発酵蒸留したお酒を「泡酒」「蜜酒」などと呼んで
親しんでいたそうです。

太平洋戦争の強制疎開で伝統は、途絶えてしまったらしいのですが、
伝統の復活と村興しを兼ねて1992年より作られ始めたのが
この「ラム酒」だそうです。

味は、ラム酒らしい香りと後口の甘みに加えて、
少々荒々しさを感じさせる癖がありますが、その癖も中なかよいアクセント。
普通のラムと同じように扱って充分美味しいお酒だと思います。

ちなみにラベルに「BONIN ISLANDS」と書かれているので
何かと思って調べてみたところ「小笠原諸島」の英名だそうです。
かなり昔から欧米の船乗りには、知られた島だったという事ですね。

ラム酒
アルコール分:40%

製造元:小笠原ラム・リキュール株式会社(東京都小笠原村)
   http://www.oga-rum.com/
購入先:東京愛らんどアンテナショップ(東京都港区)
   http://www.islands-net.metro.tokyo.jp/


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コメント 5

も~はんぶ~ん

 あたしが、初めて自ら買って呑んだお酒は、ビールでも、ウイスキーでも、日本酒でもなくて、ラムなのです。

 何歳のときにとは申せませんが、そのころ海洋小説ばかり読んでおりまして、船乗りたちが呑むのは決まってグロッグといふ、それの水割り。

 どんなものなのか。

 その興味が、もう半分 となるアル中の船出でした、、、、、、

 小笠原の、いや、BONIN ISLANDSのラムか、

 求めてみませうか。

 どんな夢をみるのかな。


 ところで、なにか仔細があると存じますが、できればお買ひ求めたときのお値段を載せていただくと、とても参考になるのですが。

  おこずかいの少ない、もう半分。
by も~はんぶ~ん (2007-10-16 22:49) 

真秀

も~はんぶ~ん様

ちょっと、「麺に腰と言う概念の無い国」へ出稼ぎに行っておりましたので、
お返事が遅れて失礼いたしました。

>グロッグといふ、それの水割り。

ふーむ、面白いですね。
「グロッグ」というと「英国の海軍提督の外套」の意味ですが、
現代では、主にこの名前は、
ダークラムにレモンジュースと角砂糖を加えお湯で割ったカクテルを指します。
「寒さ凌ぎ」と言う意味合いでの呼び名の一致なのかもしれませんが、
時代に拠って呼び名が変わったのか、興味深いところです。


>ところで、なにか仔細があると存じますが、できればお買ひ求めたときの>お値段を載せていただくと、とても参考になるのですが。

はい、実は、意図的にお値段は書いていません。
理由としましては、

1.日本酒などは、瓶を開けてから味が変化するので、
  自分なりに変化を咀嚼してから書くようにしています。
  その間に買った値段を忘れてしまう(爆)ケースが多いです。

2.こういうブログを御覧に成る人には、物の名前と素性が判れば、
  値段を検索する程度は、容易いと思っております。

3.個人的には、お酒を値段で判断していただきたくない、と言う考えが有ります。
  安くて美味いお酒も有れば、高くて不味いお酒も有ります。
  お酒の価値は、値段では有りません。
  そういう考え方なので、お値段を記載することも可能なのですが、
  私の美学(ヾ(--;)ぉぃぉぃ)として、
  お値段を記載するのは、「無粋」であると感じております。

と言うような感じになります。

一応、私の金銭感覚ですと、あくまでも晩酌の対象となるお酒がメインですので、
日本酒なら4合瓶で1000円から、せいぜい1800円程度。
それを越えるようなものについては、「少々値が張りますが」とかの表記が
文中に書いてあると考えてください。

まあ、そんな感じで一つ宜しくお願いいたします。
by 真秀 (2007-10-20 22:52) 

もう半分

 お返事が遅くなりまして失礼しております、もう半分です。

 野暮な問ひかけにご丁寧なお書き込み有難く読ませていただきました。

 ご趣旨はよく判りました。いへいへ、こちらこそ宜しくお願ひ申し上げます。

 さて、グロッグの件ですが、ご興味をもたれましたか。
 ちょっとそれについては長くなるのですけど、お話が。

 いや、実はその、すぐに書き込んだのですが、なにぶん呑みながら行っておりますゆゑ、酔ひが回って、、、、、、
 朝起きたら保存もせずにPCの電源を落としたらしくため息をついた次第。

 なんだか一度書いたものを再び最初から筆を起こすのはできないのです、あたしは。興が乗らなくなるからかなぁ。

 でも、これから遅い夕ご飯を食べて、キーボードを叩いてみます。
by もう半分 (2007-10-31 23:46) 

もう半分、でも寝ますから夢の中でください。

ええと、グロッグについてなのですが、エドワード・バーノンといふ18世紀の英国海軍提督にちなむもののやうです

始まりはコロンブスやマゼランのころから述べないといけないのかと思ひます。
 所謂、大航海時代。。
 何日も塩水の上を進む船乗りにはなんといっても真水が必要です。たくさん積み込んでも航海中にいたんで飲めなくなるので彼らは水の代はりに酒を飲むのが慣はしだったとか。支給品ですよ。うらやましいですね。でもよけいに脱水症状が進行してしまふけど。船酔ひに二日酔ひ。
 お酒を飲めない人はだうしたんだらう。とてもできない職業だったのかも。
 ふと思ふに、西洋諸国よりも文化技術が抜きん出てゐたはずのイスラムの人々が当時、海のはるかむかうに通商を求めなかったのは、戒律でお酒を禁じられておられるゆゑ途中で水が乏しくなるので諦めたのかも。
 閑話休題、コロンブスたちが見つけた土地の略奪で栄華を誇ってゐたスペインの凋落が始まります。無敵艦隊が敗れたり、領土としてゐたオランダやベルギーが独立したりして覇権が英国に移るやうになります。南北アメリカの拠点であったジャマイカまでもイギリスに渡ってしまひます。
 そこを支配権に収めた英国は、当地の地酒のラムを船に積んで大海原を酔っ払った女王陛下の船員たちが帆を張り進むやうになります。

 諸説あるやうですが、あるとき、ラムが減ってしまったらしい。誰かがたくさん呑んだのでせうね。困ったのか怒ったのか、その船を指揮してゐた人が、ラムに水を混ぜて支給しろと下したさうです。さう、この御仁が冒頭のエドワード・バーノンさん。
 「こんな水っぽいものをだしやがって」と不平不満不評は想像できます。でも、あまたの戦歴の持ち主の提督さまです。「エドワードのラム」とは云ひにくいものです。
 この提督ですが、荒天時には自前のコートを着用するのです。それがグロッグラム(このラムは羊の意)といふ毛織物(オランダと並んで国の特産品)の生地なのでした。
 かうなると結び付けますよね。グロッグラムを着た提督が支給しやがる水っぽいラム=グロッグ。スラングの出来上がり。
 これが後々まで支給品として続きまして、人口に膾炙します。

 スラング辞典から幾つか拾へば、

  Grogged 形容詞 ほろ酔ひの 千鳥足の
  Grogg mill 名詞 居酒屋 安酒場
 グロッギーなんて日本語にも吸収されてますね。
ラムにレモンジュースを入れた呼び名も、これも航海からなんです。長期の航海では野菜などはすぐになくなります。ビタミンCの欠乏がはじまり足りなくなると死んでしまふ予防として(個人差はかなりあります)。

 小さいころ読まれた方も多いと思ひますが、ダニエル・デフォーの「」ロビンソン・クルーソー』。この登場人物たちもラムばかり呑んでましたね。

 もしかしたら、原語ではgrog と述べてゐるかも

ひとひとつにあたる年、年代などはかなり省きました。
なんだかちぐはぐですけど参考にしてくだされば本望です。
わたしもとてもグロッギー。芋焼酎の水割りのグロッギー。
 船酔ひしてます。

 
by もう半分、でも寝ますから夢の中でください。 (2007-11-01 02:23) 

真秀

もう半分様、ありがとうございました。

なるほど。
水や果実などの混ぜ物をしたラムの云わば隠語として
「グロッグ」の呼び名が有ったんですね。
しかし、良くご存知ですねぇ。感心しきりです。
「グロッギー」まで出て来るとは思いませんでした。

読んでいて、何だか
「ジャマイカン マティーニ」が飲みたくなってしまいました。
別のレシピも有りますが、メジャーな作り方は、

ホワイトラム 3/4 、シェリー 1/4をステアして
ライム ピールをして皮をそのまま中へ。

これも云わば「グロッグ」。
シェリー酒もよく海洋小説に出てくるお酒ですね。
(「十五少年漂流記」なんかでは、コレで少年達が一杯やってました。)
船乗り気分で、久々に一杯も良いかも。
by 真秀 (2007-11-01 23:59) 

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