あおちゅう（青酎）

友人達と飲みに行った時に教えていただいた焼酎です。

東京から遥か360Km。
伊豆諸島最南端の離島、青ヶ島で作られたもので
かなり珍しいものなのだそうです。

青ヶ島は、平成19年で113世帯、人口が197人だそうで、
まさに「人、在る所に、酒、在り。」を地で行くお酒ですね。

そのクリアな喉越しと深みのある味が気に入ったので
探してみたところ何とか入手することが出来ました。

青ヶ島では、昔から主食のさつま芋生産の副産物として
各家庭で焼酎作りが行われてきたそうです。
この焼酎を製造している青ヶ島酒造合資会社が出来たのは、
昭和５９年の事だそうで、昔からの作り方をそのまま現在も続けているという話です。
現在は、、９名の杜氏さんによって製造されており、各杜氏により
それぞれ味が微妙に異なるそうです。面白いですねぇ。

低圧蒸留によるものでしょうか、
何とも柔らかく、厚み深みのある風味が魅力。
一般的な焼酎のやや一本調子な風味とは、趣を異にします。
口に最初に入れた時のクリアな感じ。
南国のお酒らしい穏やかな熱さを持ち、色ガラスのような色彩を感じさせながら、
長く後を引く余韻には、木の実やチョコレートのような味わいも混じり
大変、魅力的なお酒ですね。

個人的には、ロックがお勧めです。

元々生産量がそれ程多くないことに加え、雑誌で紹介されたとかで、
これを書いている現在は、かなり入手が難しい様子。
７００ｍｌで2700円前後からと、安いお値段では有りませんが、見かけたら是非お試しを。

私が、入手したところもそれ程、量が入る訳ではない様子なので、
ご迷惑がかかる可能性もあるため入手先は、非公開とさせていただきます。
産地等から推理してくださいませ。

あおちゅう（青酎）
種　 類： 焼酎乙類（30度）
原材料： さつま芋、 自然麹菌を使用した麦麹

製造元：青ヶ島酒造合資会社（東京都青ヶ島村）